零す(こぼす)
「こぼす」という字を変換したら、「零す」と出てきました!
「こぼす」って「零す」って書くんですね!
「零」って、「ゼロ」じゃないですか!
「こぼす」…水をこぼす 愚痴をこぼす
水を零したら、器の中は空っぽ(零)になります。
なるほどなぁ、写実的な表現だなぁって感心しました。
でも、愚痴をこぼした場合、私の中の不平不満は空っぽ(零)にはならないなぁとも思いました。
愚痴をこぼすことによってスッキリすることもなくはないけど、愚痴がますます膨らんでいったり、愚痴が愚痴を呼んでどんどん大きくなっていったりします。
「愚痴をこぼす」というより「愚痴があふれる」と表現したほうが当たっているような…。
で、思いました。
愚痴をこぼしても零にならないのは、こぼし方を間違えているんじゃないかって。
愚痴をこぼすということは、愚痴がなくなるように零すのが本来の零し方ではないかって。
愚痴をこぼしたら、それ以上引きずらない。そういう覚悟で零すものなのに、いつまでも いつまでもこころの中に残っている。だから時々溢(あふ)れてくる。
「零す」という字に反した生き方をしてるんだなぁって思いました。
この文章を書きながら「こぼす」を変換したら、「溢す」とも出てきました!
「溢」…「あふれる」
愚痴の場合は、「溢す」の方が言い得ているような気がします。
水を零す 愚痴を溢す